PFAS(有機フッ素化合物)による地下水汚染の問題解決に向け、市民力を発揮しよう

4月8日(土)10時~西国分寺駅前のいずみホールにて、PFASによる水質汚染の問題についての学習会を開催しました。

基調講演は、弁護士で「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」代表理事の中下裕子さん。国政報告として衆議院議員の大河原雅子さんも足を運んでくださいました。

ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)は、全国158名の女性弁護士(呼びかけ人)と、50名の学際的専門家(発起人)と、約1000名の市民によって1998年に設立され、政策提言やロビー活動を行っています。化学物質汚染の最大の被害者である、物言えぬ野生生物と未来世代の子どもたちのためにと長年活動を続けてこられました。

PFASの問題は、多摩地域や日本国内だけではなく、世界的に非常に大きな問題であること、2万以上もの種類がある有機フッ素化合物は個別の規制では間に合わず、全PFASを廃止する必要があること、市民として声を上げ汚染原因の究明や除去方法、基準値の強化、健康調査の実施などを国や東京都に対して求めていこう!など熱量溢れるお話しをしていただきました。

その後、高瀬かおる市議から国分寺市に求めたこととそれに対する行政の答弁、その後の市の対応などについて。また、岩永やす代都議からは都議会での一般質問や東京都水道局とのやり取りの報告がありました。
大河原雅子衆議院議員は「団結し国に求めていこう」と力強く話されました。

私も市議会議員として活動してみて強く感じるのは、この国では受け身でいては命を守れないという現実。社会を変えるのは政治家だけでできることではなく、市民の強い力が必要です。行政の対応の遅れは、縦割りの組織体制にもあり、そこを横断的に連携させなければなりません。
国分寺市では、総合的に環境対策に取り組めるよう今年度から政策部の中に「環境経営担当」を設置しました。
歩みは遅く見えても、諦めず声を上げることで進んできていることもあります。
これからも、市民、市議、都議、国会議員が連携して、命を守れる仕組みづくりを訴えていきましょう。
中下裕子先生、お忙しいところご参加くださった皆さま、ありがとうございました。