小坂まさ代2024年第3回定例会一般質問 1.子どもたちに豊かな放課後の時間を~放課後デイサービス、児童館の中高生の利用、国分寺青空ひろば~

○(小坂)
(3)放課後等デイサービスについて
障害のある子どもが放課後に療育を受けることのできる放課後等デイサービスは、平成24年に児童福祉法に位置づけられた比較的新しい支援サービスである。学童保育とこのサービスを併用している場合も多い。支援関係者の連携体制はどのようになっているのか。
○福祉部長
利用者の状況に応じて、学童の職員を含めた担当者会議を行っている。
学童における保育の参考とするため、保護者の同意を得て、療育での取組を共有することもある。また、基幹相談支援センターにおいて、この分野との連携を目的に、ネットワーク研修を年1回開催しており、学童からも参加をいただいている。保育所等訪問支援事業を利用した場合は、障害福祉事業所の職員が学童を訪問し、当該施設の職員に対して専門的な支援を行うことも可能。
○(小坂)
利用する子どもや保護者のニーズは様々で、提供される支援の内容も多種多様であり、事業者により支援の質に大きな開きがあるとの指摘がある。今年度は法改正もあり、引き続き担当者会議などでの情報提供、情報共有、連携の促進を求める。事業者ごとに特徴があり、保護者の情報収集が大変だという声が聞かれる。選択をしやすくするための情報提供の充実が必要なのではないか。
国立市では、子育て支援課と障害支援課が連携して、子どもの発達を支援する児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所一覧を作成しており、見やすく分かりやすいと好評。本市でもこうした冊子の作成の検討を。
○福祉部長
国分寺市では、障害福祉施策を1冊にまとめたガイドブックを発行しており、その中に施設の特徴を含めた一覧を掲載しているが、児童の通所事業所に特化した冊子はない。秋に設置されます児童発達支援センターと連携し、他自治体の状況等を踏まえ、研究していく。

 (4)児童館の中高生の利用について
○小坂
児童館は児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設で、18歳未満の全ての児童が利用できる。本市には6館あり、子どもたちの遊びの拠点となっている。今回は中高生の利用について伺う。昨年度の利用者数など、現在の状況について問う。
○子ども家庭部長
令和5年度は、全児童館合計の延べ人数として、中学生が9,776人、高校生が216人。現在、児童館では、小学生が帰宅する午後6時以降を中高生の時間として捉え、居場所としての利用の他、中高生の意見を反映した様々なイベントを実施するなど利用拡大に向けて取り組んでいる。
○(小坂)
この7月、8月で4か所の児童館の夜の中高生タイムを視察した。ニーズに合わせて8時まで開館することもあり、スペシャルデーには軽食やジュースのサービスもしているとのこと。安心できる夜の居場所になっていることを確認した。
学校、部活、塾などで忙しい毎日を送る中高生たちがほっと一息つき、友人とソファーでおしゃべりをしたり、ゲームをしたり、広いスペースで卓球やバトミントン、バスケットボールを楽しんでいる様子が見られた。また、1人の時間をゆっくりと過ごしている子もいるというお話も職員の方から聞け、自分らしく自由に過ごせる場所なのだなと感じた。こうした余白のような時間がもたらす精神的な影響の大きさは私自身強く感じているところ。
また、利用者と職員の方との関わりを見て、小学生の頃から遊びに来ている子どもたちとの年の離れた友人のような信頼関係は時間をかけて育まれたもので、地域にこうした、親でもない、先生でもない、斜めの関係の大人と触れ合える場所があることが、多感な思春期の子どもたちの成長の一端を担っていると感じた。
児童館が夜まで開館しており、中高生も利用できることは、あまり知られていない。児童館だよりだけではなく、中高生に響くような周知の今後の工夫に期待する。

(5)国分寺青空ひろばについて
国分寺青空ひろば事業は、市とNPO法人との協働事業として運営し、プレイリーダーが、午前は乳幼児とその保護者が安心して立ち寄り、遊びと交流ができる場所を、午後は幼児や小・中学生の外遊びの場をつくっている。現在、窪東公園やけやき公園など市内10か所で開催をされているが、午後の放課後の時間も開催しているのは6か所のみ。二小、四小、八小学区の空白について、市としてどう捉えているのか。
○子ども家庭部長
こくぶんじ青空ひろば事業の午前中の乳幼児親子の遊びと交流の場の創設については規模の小さな公園でも実施できることから、市内全域に活動領域を広げることができているが、午後開催の目的である小学生の放課後の遊び場については、活動内容が活発になることから、比較的規模の大きな公園ではないと実施が難しい。その点について、二小、四小、八小学区については、活動に適した市立の公園がなく、実施に至っていないというのが現状。
○ 小坂
そのうち四小学区については、木曜日に隣接する都立武蔵国分寺公園で「ぼうけんもり」というイベントが行われているが、二小や八小については、学区内に広い公園がないとのこと。次の質問で取り上げる放課後子どもプラン事業との連携に期待する。