小坂まさ代 2026年第2回定例会一般質問 その5
5.公園について
公園を「整備して終わり」ではなく、市民と共に育てる場所へ
今年3月、黒鐘公園北側エリアがリニューアルオープンしました。5種類のインクルーシブ遊具が設置され、障害の有無にかかわらず、多様な子どもたちが一緒に遊べる公園として整備されています。週末には、多くの親子が訪れ、にぎわっています。今回の一般質問では、黒鐘公園の利用状況と改善、公園の管理運営、市民が継続して関われる公園づくりについて質問しました。
子どもたちに公園の感想を聞きました
市には、遊具が増えたことや、トイレがきれいになったことを喜ぶ声が寄せられています。一方で、遊具の使い方や、一般利用者用の駐車場がないことによる路上駐車などが課題となっています。
私も平日の夕方に黒鐘公園を訪れ、遊んでいた小学生10人ほどに話を聞きました。
子どもたちからは、
「トイレがきれい」
「時計がほしい」
「日陰が少ない」
「みんなで乗れるブランコが好き」
「池の生き物に触れなくなって悲しい」
という率直な声がありました。
大人の利用者からも、樹木の植栽や日陰の確保、ぬかるみ対策を求める声が寄せられています。
公園は、完成図の通りに整備したら終わりではありません。
実際に使ってみて、初めて分かることがあります。
LINEなどを活用し、子どもの声も収集へ
市は今後、職員による巡回や管理事業者からの情報収集に加え、市ホームページやLINEを活用して、子どもを含む幅広い世代から意見を集めることを検討すると答弁しました。東京都の「だれもが遊べる児童遊具広場」整備ガイドラインが示す、継続的な評価と改善の考え方を踏まえ、「誰もが楽しめる公園」を目指すとのことです。大人が想像した子どもの声ではなく、実際に遊んでいる子どもの声を聞く。
その声が、公園の小さな改善につながる仕組みをつくることが大切です。
「禁止」ではなく、共に遊ぶためのメッセージ
黒鐘公園には、
「ここは障がいのある人もない人も誰でも遊べる広場です」
「相手の気持ちを考えるのがにがてなひとがいます」
などと書かれた看板が設置されています。
禁止事項を並べるのではなく、さまざまな人が一緒に過ごすための言葉が書かれている点が印象的です。
市からは、
「設備を整備するだけでなく、利用者同士が尊重し、共に過ごすための心構えを育むことが重要」との答弁がありました。
「困っている人がいたら声をかけてみよう」
「一緒に楽しめる工夫を考えてみよう」
という温かなメッセージを伝えることで、公園が多様性や共生について学ぶ場所になることを目指したとのことです。
公園の管理方法も見直しを検討
国分寺市の公園管理は、2018年度に策定された「国分寺市公園緑地の総合的な維持管理計画」に基づいて行われています。
策定から8年が経過し、新しい公園が整備される一方、既存の施設は老朽化し、利用者のニーズも変化しています。
市は、計画の見直し時期が近づいていると認識し、見直しの範囲やスケジュールを今後検討すると答弁しました。
また、限られた職員と予算の中で、市内の公園を安定して管理する方法として、複数の業務をまとめて委託する「包括管理委託」などについても、他自治体の事例を参考に研究するとしています。
効率性は大切ですが、公園の価値を管理コストだけで測ることはできません。
地域の人が出会い、子どもが遊び、高齢者が休み、時には誰かの居場所になる。その時間も、公園が生み出している大切な価値です。
市民と共につくり、育てる公園へ
小金井市では、「Play Here!」という取組を通じ、ワークショップやピクニック、公開作戦会議などを行い、市民と一緒に公園を育てています。
国分寺市からも、
「公園整備後も市民の声を集め、必要に応じて改善することが不可欠」
「市民や利用者が関わりの中で愛着を持てる仕組みを研究する」
との答弁がありました。
国分寺市には、「青空ひろば事業」で長年活動してきたプレイリーダーの経験があります。
その知識や子どもとの関わりを、黒鐘公園をはじめとする公園づくりにも生かせないか、部局を越えて研究するよう提案しました。
公園は、単に遊具が置かれた場所ではありません。
障害の有無、世代、国籍を超えて人が出会い、関わり、地域で育てていく共有の財産です。
まずは公園に行ったとき、「ここがもう少しこうなったらいいな」と、子どもと一緒に話してみてください。その一言が、次の公園づくりの種になります。
黒鐘公園で得られた知見を今後の公園にも生かし、「市民と共につくり、育てる公園行政」を進めるよう求めました。
